普通紙を使ったマークシート集計の概要 トップページに戻る

2008.6.23

 学校での学習や生活において、各種アンケートをとって集計しなければいけない場面は多々あります。
何とか簡単にと思っていたわけですが、神奈川県立総合教育センターで配布してくれている「マークスキャン」という一連のソフトウェアを利用することによって、それが可能になりました。
 その概要をページにまとめてみたいと思います。


   マークシート処理システム(マークスキャン)のダウンロードできるページはこちら

 まず、簡単にアンケートを集計というと、マークシートでアンケートをとってスキャナで取り込んで自動で集計すると言うことが頭に浮かぶわけですが、普通マークシートというと専用のマークシート用紙と高価な専用マークシートリーダ(スキャナ)を使うことになります。でも、それをパソコンで作った用紙を輪転機で普通紙に印刷し、一般的なスキャナを使って取り込んでできれば、コストも手間もずいぶん楽になります。

以下にその流れにそって、サンプルデータと共に紹介します。

1 マークシートの作成


これには2つの方法があります。
 1つめは 専用ソフトウェアである マークビルダーをつかうこと
 もう一つは ワープロソフトなどで規格にそってシートをつくること
です。

専用ソフトは、とてもよくできていて、簡単にシートを作ることができます。

起動した状態で、必要事項を記入していくと、右側にイメージが表示されます。
印刷などもここからできます。

ソフトウェアのキャプチャー画面です。(クリックすると大きくなります。:以下同じ)

印刷した状態です。


ソフトウェアに同梱されている仕様書にそって、ワープロソフトなどで作成する方法もあります。
私は、表計算ソフトの方が行と列の管理が簡単なので、ジャストシステムの三四郎を使って制作しています。(三四郎は印刷や文字の装飾が強力で、●を横に60%縮小するという技はエクセルではできません)
サンプルその1~学校自己評価のアンケート~
その三四郎データ

学校自己評価印刷画面
そのPDFファイル

サンプルその2~選択教科の希望調査~

その三四郎データ

そのPDFデータ


サンプルその3~技術・家庭科授業での座席表~

その三四郎データ

そのPDFデータ

2 スキャンとその処理

私は大枚をはたいてシートフィードスキャナを購入しました。これは、富士通のスキャンスナップ。両面同時に50枚くらいまでを高速でスキャンしPDF化してくれます。
値段は5万円近くしますが、今回のような使い方以外にも、紙ベースの物をどんどん取り込んで保存しておけます。保存時は自動でOCRがかかって、テキストも一緒に保存されるので、検索ソフト(私はビレッジセンターのサーチクロスver2を使っています)によって全て検索対象にすることができます。
また、生徒の感想用紙や授業の学習カードなどを、PDF化しておくと、印刷時に縮小してレイアウト印刷することもできて便利です。~今回の話しには関係ありませんが~

スキャンしてPDF化したサンプルデータ(2年技術・家庭科題材評価より)


これを読み込んで、マークスキャンというソフトで解析します。
スキャンしたデータのしきい値や濃度などをうまく調整することで、精度がずいぶん変わります。

データはcsv形式で保存することができるので、それを表計算ソフトで読み込んで処理します。
上記データを読み込んで、csv保存したデータ

それを加工して番号順に並べたり、名簿データとリンクしたりします。
上記データを名簿番号で処理したデータ(マイクロソフトエクセルデータ)


最終的には、グラフ化したり、配置を直したりして印刷原稿とします。
総合的な学習の時間の題材評価印刷用シート(マイクロソフトエクセルデータ)

3 その他、Tipsなど

~利用するにあたって、経験から得たことを順不同に~



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