シン・ココナッツの開発(pic144)

 常に今回が最後と思って基盤を作ってきたココナッツだけれど、現在も授業を持っていることや、基板のストックがなくなったこともあって、新しいココナッツを作ることになった。  ココナッツⅩの最終版の基板から、さらにセンサを自分で選択して計測と制御ができるように科利用することにした。  本当に今度こそ最後になるかなと思いつつ、「シン・ココナッツ」という名前にすることに。  いくつものセンサを選んで使うことができるように、センサ用の基板をピンソケットに差し込めるように考えた。  左側がプロトタイプとしてユニバーサル基板につくったもの、DIPスイッチでセンサを選べるようにしてみた。右側の写真は、基板におこした最終版。  今回は、開発自体を若手に引き継ぐことを考えて声をかけたところ,快く引き受けてくれたので、zoomを使って画面共有をしながらリモートで設計をした。  データを渡して、注文等も全てやってもらうことができ、新しい基板ができあがった。  今までは部品面が露出していたけれど、自分の娘から「こんなメカメカしいのは女子受けが悪すぎる」と指摘を受けて、筐体自体も改良することに。  今回は基板自体を構造体として、いわゆるモノコックボディに仕上げた感じ。上面の板にはレーザー加工機で自分の好きなデザインを焼き込むことにした。 これはスタンドライトタイプ。右側は3Dプリンタで試しに作って見たもの、出力に4時間半くらいかかるので、とても授業では取り入れられないけれど。  今まで赤外線リモコンの受光のみで使っていたAD変換ポートをいろいろなセンサに利用出来るようにした。(もう一つのAD変換ポートは光センサで固定)この基板で、赤外線入力、温度センサ、ドップラーセンサ(人センサ)、焦電型赤外線センサ、音センサ等々を利用することができる。  1つはピンソケットにしたので、各種センサを差し込むようにした。  自分の学校は前期の授業だったので、基板が届いてすぐに製作に移った。素子は先に配ってブレッドボードで回路設計学習をした後で基板が届くのを待っていた。はんだ付けは5時間くらいで終わって、現在プログラムの学習をしている。  後期の授業から何校かで採用していただいているので、自分の授業で学習カードなどのノウハウをためて引き継ごうとしているところです。