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そば切り包丁の研ぎ

同じ職場の職員の方がそば打ちをするらしく、包丁の研ぎを頼まれた。
かなり高価なものだろうから、少し躊躇してしまったが、自分の研修になるので引き受けた。

なんでも、前回別の方に研いでいたたいたときに裏刃を研いでしまったので、そばを切るときに包丁がずれてしまうとのこと。
その分を直すように刃を5mmくらい短くしてほしいとのことだった。(が、これが大変だった)


荒砥でまずは短くする。
実は、この前に水研ぎ機でやってみたが、刃が長すぎて上手くいかなかった。結局全て手でやることにした。
(まあ、研修にはちょうどいいけれど・・・)


機械でやったときに、乱れてしまった部分も修正しなければならずに苦労する。


おかげでいろんな種類の砥石を試すこともできた。(これが備えられていると言うことに感謝だけれど)


日を変えて、1日数時間を注ぎ込んで1週間ほどかける。
刃がいいものであるからなのか、なかなか研ぎが進まない。

それでも丸っ刃にならない用に、刃先角が鈍くならないように研ぎを勧めることを意識した。
ずいぶん黒皮を削ってしまった。申し訳ない・・・・・・。
でも、自分で買い取れるような値段じゃないんだよなぁ。(あとできいたら3万円強くらいとのことでした)

何とか満足のいく形になる。ちょっと油断して刃に指を当ててしまったら壮大に切れてしまった。
まさに切れ味を「身をもって」実感。

油をひいて、取っ手を乾かして納品。
黒皮については、年期が入った感じがしていいよとお許しを頂く。申し訳ない。
自分で火を入れて付けてみようかなとおっしゃっていたが、それは刃がなまるからやめるように伝える。

3日後おいしい手打ちそばを頂いた。
すごく切れるようになったとの感想も頂くことができてよかった。



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