トップページへ戻る       ものに関わってのメニューへ戻る


低周波発振機の製作(実験編)

理科の先生に、可聴周波数の音を出す装置がないかと頼まれた。
共振周波数の実験で、太鼓のような膜の上に塩粒を置いて共振したときにそれがはねるというのを観察するとのこと。

本来なら、ファンクションジェネレータを使って、低周波を出力してやればいいのだけれど、理科準備室をまわってみても装置はなさそうだった。技術科にも置いていない。

最初に考えたのは、パソコンのソフトウェアで音を鳴らしてやること。
探してみると、スピーカーの周波数特性を調べるのに使われるソフトが、ドンピシャだった。


多機能 高精度 テスト信号発生ソフト

WaveGene

http://www.ne.jp/asahi/fa/efu/soft/wg/wg.html



正弦波だけでなく、三角波やのこぎり波、矩形波なども出すことができる。

しかし、これだと教師の演示実験くらいしかできないとのこと。
「パソコン室でやれば?」と言ってみたが、「パソコン教室が塩粒だらけになるよ」と言われ納得。


そこで、タイマーICの555を使って、非安定マルチバイブレータの回路をくんでみた。


回路図は、昨年買った技術評論社のエレキジャックNO.6。
まさに、ちょうど「タイマIC555を使いこなそう!」という特集が組まれていた。
抵抗とコンデンサだけで簡単に組むことができる。


手持ちの部品とブレッドボードを使って組んでみた。

可変抵抗が5kΩしかなかったので、下から上までと言うわけにはいかないが、十分実用的。
今回使ったのは秋月電子で5個100円のLMC555。CMOSで消費電力も少なく、1.5Vから動作する。
それでも、単体でスピーカーを鳴らすことができる。
写真はテスターを周波数カウンタにして測定しているところ。(初めてこのモードを使った)
ボリュームを回すのにあわせて、ブィーンと音の高さが上がっていく。

これなら数百円でできるので、班に1台ずつ用意することも可能だろう。



トップページへ戻る       ものに関わってのメニューへ戻る