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タイヤ交換

以前から、中学の技術の時間に車のタイヤ交換を入れられないものかと考えていた。学校規模にとても左右されそうだけれど、校内の先生方に希望を募って、技術の時間にスタッドレスと普通タイヤの交換を行うというもの。生活に直結しているし、感謝もされるのではないかと考えている。ちゃんと教育課程上では整備や修理に位置することだし。

ま、そうはいっても命を預けるものと言っても過言ではない乗用車。責任の所在も大切だから最後はオーナーに作業状況を確認してもらい、責任をもってもらうのは必要だろうけど。しかし、こんな当然なことでもお店に持って行ってやってもらう人が多いものだ。1本500円くらい取るんじゃないかな。ま、時間がないからという理由は納得できるが、これから技術の授業も減ってきて、こんなことも自分でできないからと言うようになってしまったらどうするんでしょう。日本も終わりだと思われるが・・・・

さて。いつの日か教材にするためかどうか、一応記録を残しておこう。(現段階では誰でも知っていることだし、ネタと言うほどのネタではないけれど)

まずはセッティング、自分がいつも用意するものは

●フロアージャッキ(2980円だった)
●クロスレンチ(580円だったと思う)
●ウエス
●マジック
●当然、換えタイヤ
●輪留め(石ころ)

置き方もこのように、タイヤの位置関係がはっきりするように癖を付けてある。(もっとも、換える前のタイヤはどうおいても関係ないけど)

手順としては、

●ジャッキアップ前に少しナットをゆるめて(これをしないとジャッキアップしてからでは力がかからずゆるまないこともある。)
●ジャッキアップ。自分の車は重いので、一輪ずつバネ下にかましてあげる。
●全部ナットをはずして、タイヤを付け替える。その際にローテーションには気を遣う。前後左右がいつも同じところにならないように。写真の車ではやはり重さの集中する前タイヤがよく減ることになる。
●ナットを締める。当然だが、最初は対角線の順番で仮締めして、最後に本締め。全部終わってから少し車を走らせてもう一度本締め。

はずしたタイヤには内側をウエスで拭いて、このようにこのシーズンにどこへ付けておいたかをマークしておく。この表示では、02シーズンにF(フロント)R(ライト)ということで、前輪の右側に使っていたと言うことがわかる。この作業は、全部終わってからまとめて行うので、四輪の位置関係がわかるようにおいておくことが大事になる。
これを見て、次回はき替えるときにどこへ取り付けるかを決める。タイヤ(ホイル)には履歴がずーっと残ることになる。

●最後に、いつ何万キロでタイヤを替えたかをノートに記しておく。(皆に驚かれるが、ずぼらな私が、このノートだけはちゃんとつけている。ガソリン入れるたびにもつけている)

余談となる。上の車は妻と子どもがいないときにやったが、妻の車は翌日行った。年中の長男はこういうときにどうしてもやらせろとうるさい、時間は倍くらいかかるけれど、ちょっとうれしくてノウハウをたたき込んでいる。こういう当然の技術を日本人は皆が持っているはず。これから技家の存続が危ぶまれるが、こんなこともわからない子どもも増えてしまうはずだ。(もちろん、なくなって困るのはここの技能と言うより、自分でやるスタンスや構造に思いをはす心だ)クロスレンチはもう一つ買っておかなきゃダメだな。ちなみにこの車は軽いのでデフにジャッキをかませて両輪一度にあげている。サファリのタイヤ交換を思えばへみたいな作業だ。



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