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授業用回路設計学習セットの製作

前回、中学校技術基礎講座用に回路実験セットを作成してみた。
講座で使ってみたが、そこそこ利用できるような感じがしたので、中学校の授業での検証を考えてみた。

回路の働きを考えて、ブレッドボード上に作成し、回路図も書いたところでデジカメにて撮影し、プロジェクターで共有して考えるというのが大きな流れ。
デジカメの画面にちょうど収まるように学習カード撮影枠の縦横比を合わせている。

ブレッドボードの接続について、中学生がどのくらい障壁を感じるかわからないので、説明などでカバーしながら授業をしてもらおうと考えた。


そこで、授業用に30個の実験セットを製作(現在長野県は県独自に30人規模学級を実現している)することにした。


講座用とは違って、台座は一枚の板。収納時は部品を全部ブレッドボードに差した状態にすることにした。
この状態で写真を撮影。

その写真と、ブレッドボードの接続を青で塗った写真に番号を振って板に貼り付ける。


ブレッドボードには電源ラインに赤と黒のマジックを塗り、電池ボックスと共に取り付ける。

後は、各パーツをはんだ付けして作成。

このような形で一人分の実験セットができあがった。
利用する部品は・・・・・

電源 単3電池×3 4.5V
負荷 豆電球2.5v+5Ω5wのセメント抵抗
LED( 緑、黄、赤 ) + 680Ωカーボン抵抗1/4w
電子ブザー
制御用 1kΩ可変抵抗+100Ωカーボン抵抗1/4w
押しボタンスイッチ(タクトスイッチ)
トグルスイッチ(切り替えスイッチ)
接続用電線(スズメッキ線)

というのが1人分。部品ごとに箱などに入れるよりも、実験セット上に並べて戻す方が管理はしやすいでしょう。


学校で使ってもらうために、ケースを製作する。

今回は10個を一つの箱に入れることにして、3箱作る。重ねたときにずれないように上下に溝をつけた。

このような形で製作を進める。


木工ボンドで接着して完成。さすがにこの手の箱で作りを間違えることはなくなった・・・
と思っていたら、横方向の遊びを0で設計してしまい、台座を全て左右0.3mmずつ削る羽目になった。

箱自体は3つが重なって収納できるようになった。


お盆明けに、長野県技術・家庭科教育研究会の研修会がセンターで行われるので、そこで紹介し
学習カード(の表面、裏面の撮影用記録カードはできているので)をワークショップとして考えていただく予定。

後は学校へ持って行って実証授業をする学校が手を上げてくれるといいのですが・・・・・。





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