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機械加工による箱組

先日の基礎講座では、パズルを作った後に、それを収めるケースを作った。
機械加工で作るのなら、いくつか簡単に作る方法もあるので紹介用にサンプルを作って見た。


まずは板厚をそろえてから底が入る溝をひく。


一つ目は、片側を板厚分だけ長くして木口をいもつぎで接着するもの。
長さを合わせるにも板を2枚置いて、そこから短い方の辺と同じ長さをとって切断すればオッケー。

底板は溝の深さ×2分だけ大きく作る。少し短めくらいでちょうど良い。
接合部は頼りないけれど、底板にボンドをつけて接着すれば丈夫に留まる。


次は留めで接着。マイタゲージを45°にして切断。片側やってから、内側の長さでそろえて4本同じに切断。

きちんと45°が出ていないと隙間ができるので、捨てる木ぎれを切って確かめる。(まあ、これはどんなときもやるべき)

こちらも接着面は心許ないが、底の板でしっかり接着できる。まあ、木工ボンドは結構しっかり接着力があるのでありがたい。


こちらは、ハタガネやクランプの代わりに太い輪ゴムを周りに巻いて圧着した。

3種類を重ねたところ。一番下が前回講座で作ったタイプ、真ん中はいもつぎ。当然溝が抜けてしまって見えている。
本来なら削った木を差し込んで隠すところだが、サンプルなのであえてそのままにして置いた。
一番上が留めに切ったもの。さすがに木口が見えないので綺麗に見える。



続いて、手押しかんな用の押しジグを製作。これは講座中に時間ができず部品だけ私が加工して持ち帰ってもらった。
持ち帰ってから、作ってもらえただろうか。

溝も切っておいたので、はめ込むだけ。取っ手は長さだけ合わせたので、ベルトサンダーで面取りして組み立てる。

下穴をあけてからコーススレッドを充電ドリルドライバで締め込む。それほど時間はかからない作業だけれど
なかなか、現場に戻ってからはできないかもしれない。やっぱりきちんと当日時間を確保しなければいけないと反省。

こんな感じで完成。今回聞いてみたら、学校には手押しかんな盤はあっても、このジグは無かったようなので
ぜひ作って活用してほしいところ。





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