013 小中学生にブログは無理-moral

 ネットモラルの話が続いたので、今回で一区切りにします。私の文はご自由にお使い頂いてよいので、納得頂けた部分があれば改変などして頂いて、生徒にもお話し頂ければこんな嬉しいことはありません。  現在かなりの数の小中学生が、自分Webサイトを持っています。もちろんHTMLで書いてFTPでアップしてなんてものではなく、ブログだったり、ケータイ掲示板だったりと簡単に開設して管理できるものです。また自分のサイトではなくツイッターやfacebookのアカウントもかなり取得しているようです。いずれにしても自分から世界に向けて発信する術を手に入れているわけです。(ここでは、強引にひっくるめてブログと言っています)  私は、小中学生にはブログは無理だと伝えます。作るのは簡単でも正常に運営するのが無理だからです。人に情報を発信するのに一番大事なのは手段よりも中身です。小中学生に、「自分のオリジナルで、世界に向けて発信する価値のあり、個人情報を公開せずにできる」内容があるでしょうか?  もし、「私は、いつも家の前の蟻の巣を観察して、記録をつけている」というのならありだと思います。その場所を特定されないように気をつけながら、ぜひやるのがいいと思います。  しかしそれがないのに始めるとどうなるか。内容として取り上げるのは「家庭、学校、友だち、部活」以外にはありません。そしてその話題を扱うと、高い確率で人の個人情報を書いたり、傷つけることを書いたりすることになります。  今時の子どもたちは、他人に受けるようにすることを大事にするので、話を盛ってしまうことも多くそれが拍車をかけます。  こういったロジックに沿った話を認識してもらうことで、「今やることはないな」と判断してもらえればいいなと思いつつ話をしています。

2012.12.8投稿分