004 機械のメインテナンス

 「新しい学校へ赴任して最初にやったのが機械の重整備だった。」なんて先生のお話をお聞きすることがあります。なかなか時間の余裕がとれない私たちですが、何代もの教諭が受け継ぎつつ長く使う機械の状態を保つのは責任でもありますよね。(もう技術の授業で使わない機械をこわれたまま置いておくからいけない、見直して廃棄して授業で使うものをきちんと数をそろえなさいという指導もありますが・・・)  学校へきて機械をほかの先生に評価されるのは、自分の裸体をさらけ出すようで緊張するものです。  たとえば自動かんな盤の説明書を読むと注油ポイントが書いてあって、中には毎日注油というところもあります。もちろん私たちは本職のようには使わないけれど、授業で2クラスも使えばそれなりに連続稼働します。必要な後整備はしてあげなければいけません。  また使わないだけに、「手押しかんなの定盤(テーブル)に錆が浮いてしまった」というのも格好悪いものです。たまにはオイルとウエスで表面保護してあげたいものです。  この間、業者の方にきいた事例は、「集塵機を使わずに自動かんなを使っていたら、木屑が送り出しローラの駆動チェーンにかみ込んで回って軸受けがおれてしまった」というものです。こわいこわい。  「削ろう会」会長の上條先生が、いままでいい状態で出したのは2ミクロンだねというかんなをさして、「これだって研ぐのは5分くらいだよ」とおっしゃっていました。大事に使って日課にしてしまえば、短時間ですむんですよね。  そういえば、寒くなってきたので車のオイルもチェックして少し粘度の低いもので交換しようかな。

2012.11.27投稿分